第2回さっぽろ腎臓病市民講座の報告

第一回と同様、多数の皆様が来場され、熱心にお聞きくださいました。

 

さっぽろ腎臓病市民講座のご紹介

医療法人  ネフロハス  理事長

さっぽろ腎臓病市民講座  会員代表   博也先生

 

まず、会員代表で医療法人ネフロハスの理事長の 向 博也から、さっぽろ腎臓病市民講座の生い立ち、目的についてご紹介いたしました。

詳細は第一回の記事をご覧ください。

なお、さっぽろ腎臓病市民講座の会員としてNTT東日本札幌病院 腎臓内科 が加わり、10施設となりました。

 

守ろう!あなたの大切な腎臓

北海道大学病院     血液浄化部  教授     西尾 妙織先生

 

 

 西尾先生には、大変お忙しい中を講演していただきました。

主な内容は以下のとおりです。
腎臓のはたらきについて

・実際に出る尿の100倍の量の血液を濾過している

・少しくらい腎臓が悪くなっても痛くも痒くもないので早期発見には健診が重要

慢性腎臓病(CKD)について

・定義

・血液検査、尿検査の結果から自分の腎機能を評価しCKDかどうか知る方法
(日本腎臓病協会などのホームページに検査値を入力すると算出されるツールがある)

・透析が必要になる疾患の現状と移り変わり

・自分の腎機能の将来予測の仕方

・腎機能が低下すると高血圧、心臓病、脳血管疾患の危険が高まる

・腎臓を悪くする生活習慣や疾患には喫煙、睡眠不足、高血圧、糖尿病、脂質異常、高尿酸血症、肥満などが

ある

 

 

西尾先生が特に強調されていたことは、症状が出てからでは間に合わないことが多い、検診やかかりつけ医での検査で尿所見や腎機能に異常があれば、放置せずに腎臓内科を受診しましょう、ということでした。